肩書とその価値
こんにちは、キャリア・人事組織コンサルタントのトニコバです
昔の話ですが、部下で役職定年になられて少々しょぼくれてた方がいました
「一緒に頑張りましょう!」と声かけても
何か返事が虚ろだったんですね
思い切って
「何か気になることが有りますか?」と聞いたところ
それまでの穏やかな表情が一変して
怒りに満ちた口調でこう言ってこられたんです
「あのさぁ、肩書もなしで何を頑張れっていうんだよぉ!?
アレしてほしい、コレしてほしい、ってオレに言われてもさぁ~
部長でも課長でもないオレが何ができるっていうんだよ
相手はオレを新入社員と同じかそれ以下としか見てないんだぜ
あほらしくてやってられないよぉ!」
正直、その時は僕の目が点になりました
あぁ、この人は肩書で仕事をしてたんだ、と
肩書で仕事をすること自体を否定はしません
しかし、役職や肩書ってその人の決裁権限を表しているものであって
必ずしもその人の能力や知識経験を表しているものではないじゃないですか
ましてやその人の魅力や人間性を表しているものではないって
誰もがわかることですね
「オレは部長だから」という思いで仕事をしていたのなら
肩書がなくなったときの喪失感は大きいですね
そういう人は少なからず日本の企業の中には
おられるのでしょう
先ほどの元部下の方に
自身の知見、人脈、人望など無形の財産をどれだけ積み上げてきたかが
肩書よりももっと大事だと実感する時が
訪れることが有ったのでしょうか?
多分なかったろうな
生涯にわたって「肩書なし」「役職なし」を恨みながら
ずっと会社に居座っておられたんだろうな(-_-;)
有形のものにだけ価値を見出すのではなく
無形の例えば「生きざま」みたいなものに
価値を見出せてもらえるような
そういう取り組みをやっていきたいと思います!(^^)!